アンティーク着物をレンタル!どんなとき、どこで利用できる?

アンティーク着物レンタル
*「七五三で、子どもにかわいいアンティーク着物を着せたい!」
*「成人式や卒業式で、他の人とは被らない素敵なアンティーク着物が着たいな」
*「せっかくの結婚式、アンティーク着物で華やかに着飾りたい!」
*「京都の古い街並みに似合うアンティーク着物で、街歩きを楽しみたいな」

華やかな色柄が多く、ほとんどが一点物のため、人とは違う着物のおしゃれを楽しめるアンティーク着物

七五三やお宮参り、成人式や結婚式といったお祝いごとや観光地での街歩きなど、特別なときに一度は着てみたいですよね。

でも、着物レンタルの仕方もあまり知らないし、しかもアンティーク着物ってどこで、どうやって借りれるの…?

そもそも、どんなときにも着られるものなの?

そんな皆さんの疑問や不安に答えるべく、アンティーク着物の魅力から利用シーン、利用方法、おすすめのお店まで、気になる情報をまとめました。

ぜひ参考にしていただき、アンティーク着物の魅力に触れてみてください!

1.アンティーク着物レンタルとは

●アンティーク着物の魅力

アンティーク着物とは、昭和初期よりも前に作られた着物のことです。
当時の職人たちによって手作業で丁寧に作られた着物は、現代の着物とは違った魅力を持っています。

現代の着物は、洋服と同じく大量生産されたものもありますが、アンティーク着物は一点物がほとんどです。

1つ1つ図案を考え、染められ、刺繍を施された着物には独特のあたたかみと華やかさがあります。素材も、現代の着物はポリエステルなど化学繊維が多いですが、アンティーク着物は正絹が多く、手触り・着心地もとても良いばかり。

そして、なんといっても最大の魅力は、当時の流行を反映した特徴的な色柄

大正時代の着物は鮮やかな色使いや大きめ柄があしらわれていたり、昭和時代はシック・モダンでありながら華やかさもあります。

そんなアンティーク着物ですが、購入するとなると高価だったり、正絹ならではの取り扱いの大変さも…。

そこで便利なのが、着物レンタル!手軽にアンティーク着物を楽しむことができますよ。

まず初めに、アンティーク着物レンタルのメリット・デメリットをまとめてみました。

 

●アンティーク着物レンタルのメリット・デメリット

■メリット

*華やかな色柄、多くが一点物

アンティーク着物の魅力はなんと言っても、色柄の華やかさです。

また、ほとんどが一点物のため、他の人と被ってしまった…ということが少なく、自分だけのおしゃれを楽しみたい人にはぴったり。
個性的すぎるのでは?と感じる方もいるかもしれませんが、アンティーク着物でも落ち着いた色味のものもあります。帯や小物とのコーディネートによって思い切り華やかにも、上品な印象にもすることができます。

 

*色々なアンティーク着物を楽しめる

成人式に合わせて振袖を購入した場合、年齢に合わせて袖を短くするなどして、長く着ることが可能です。
そんなふうに1枚の着物を大切に着るのもとても素敵ですが…色々な色柄を着てみたい気持ちもありますよね。
その点、着物レンタルであれば季節・シーン・年齢等に合わせて、様々な着物を選ぶことができます!

フォーマル着物を購入すると、街歩きなどカジュアルな場面で着用することは難しい場合も(逆パターンも同様)。ですが、着物レンタルであれば様々なシーンに合わせたアンティーク着物を気軽に楽しむことができます。

 

*コーディネート、お手入れなど、大変な部分をプロにお任せできる

「個性的な色柄だけど、コーディネートが上手にできるかな?」
「着用後のお手入れがきちんとできるか不安」
など、普段、着物に着慣れない方にとって心配や不安も多いと思います。

着物は帯の他にも半襟、帯揚げ、帯締めなどの小物類も多く、コーディネートの難易度が高いです。華やかなアンティーク着物だと、特に難しいと感じるかもしれません。

お手入れも、素材に合った方法が必要になります。着物レンタルであれば、プロにコーディネートしてもらい、一式を借りることが可能ですし、着用後もそのまま返却すれば、あとのお手入れはお任せできますよ!

 

■デメリット

*現代着物に比べると価格は高い傾向

希少性や化学繊維の現代着物に比べるとクリーニングにも気を遣うなど、手間が掛かります。そのため、着物レンタルであっても価格は高めの傾向にあります。

ですが、アンティーク着物ならではの良さやその価値は、実際に着てみればきっと実感できるはず。

どうしても予算に合わない場合は現代着物でアンティーク風のコーディネートをすることも可能です!

 

*現代着物よりも取り扱いには配慮が必要

アンティーク着物は作られてから数十年~百年近く経過しているものがほとんど。

大切に保管されていても経年劣化は避けられないため、損傷を防ぐためにも取り扱いには多少の配慮が必要です。正絹は水に濡れただけでもシミになることも…。

着用時の注意点などはお店の方に確認してみましょう!

 

*身長・体形によっては着られないことも

アンティーク着物は戦前~昭和期に作られており、その時代の人々の体格に合ったサイズがほとんどです。そのため、身長の高い方などは着丈や身幅が足りない…ということも。

表記サイズを把握したり、試着してご自分の身長・体形でも着られるか確かめることが重要です。

着丈が足りない場合は、フォーマルな場面では難しいですが、カジュアルな着こなしであれば対丈(おはしょりを作らない)で着る、スカートやブーツを合わせるといった工夫も可能です。お店で相談してみてください!

 

2.アンティーク着物レンタルの利用シーン

アンティーク着物の代表的な利用シーンをご紹介します!

●子ども向け:お宮参り・七五三など

お子様の晴れの日に、アンティーク着物を着る機会はたくさんあります。

色鮮やかなアンティーク着物はお子様の笑顔をさらに素敵にしてくれますよ。

また、お子様のお祝い事では神社・お寺に参拝し、ご祈祷を受けたり写真撮影をすると思いますが、アンティーク着物の昔ながらの色柄は映えること間違いなし!

ご家族もお着物で揃えるのも、さらにお祝いムードが増して良い記念になりますね。

 

*お宮参り

 

お宮参りは、生後1ヵ月目頃を目安に神社やお寺に参拝し、これからの健やかな成長を祈る行事です。多くの場合、このときが生まれて初めて、着物を着る機会になるのではないでしょうか。

白羽二重(内着)のうえに祝い着(産着、掛着)を重ねるのが正式ですが、現在では内着として白羽二重ではなくロンパースやカバーオール、ベビードレスを着るのも一般的です。

祝い着は様々な色柄があります。ご家族の好みで選ばれたり、お子様が成長されるにつれ、どんな色を好きになるかな?と想像しながら決めるのもきっと楽しいですね。
名付けにちなんだ柄を選ぶのも素敵です。アンティーク着物では日本古来のおめでたい柄や、個性的な柄、鮮やかな色の祝い着がたくさんありますよ!

 

*七五三

「子どもが着物を着るシーン」として一番イメージされやすいのが七五三ではないでしょうか。
3歳が男女、5歳が男の子、7歳は女の子を対象としてお祝いするのが一般的です。

3歳では着物のうえに被布を重ねるスタイル、5歳の男の子は袴と羽織、7歳の女の子は着物に帯のスタイルが基本となります。

*3歳
赤やピンクなどの着物が多いですが、アンティーク着物では緑系、青系など爽やかな色や黒・紫など大人っぽい色のものもあります。

*5歳
5歳の男の子の羽織袴は基本的に黒・青系になり、女の子と比べると柄もシンプルなものが多い傾向にあります。ですが、そこで差がつくのがアンティーク着物です。パッと見の印象は似ていても、上質な生地の重厚感や光沢など、ワンランク上の着こなしになります。


*7歳
7歳の女の子の着物は、より華やかな柄になり、色のパリエーションももっと豊富になります。現代の着物はシンプルで落ち着いた色柄も多いですが、アンティーク着物では水色と赤、黄色と紫、ピンクと緑色といった大胆な色使いながら、古典的な柄で上品かつ華やかな着物が多くあります。小物との組み合わせ次第で、更に個性的にも、より落ち着いた雰囲気にもコーディネートできます。

いずれの年齢・性別でも、お子様の意見も取り入れつつ選ばれると思います。アンティーク着物は植物、動物、幾何学模様など色々なモチーフが描かれているので、お子様の好みにあった1枚が見つかるはずですよ!

その他、十三詣りでは振袖を着用したり、最近では小学校の卒業式に袴で出席する、ハーフ成人式などの機会もあります。着物レンタルを活用すれば、お子様の成長やそのときの好みに合わせた着物を着ることができますね。

 

●成人式

成人のお祝いに、華やかな振袖で思いきり着飾ることのできる成人式。フォーマルな場ながら、それぞれの好みで比較的自由に色柄、コーディネートを楽しむことができます。

「現代的な柄より、古風で伝統的な柄が好き」

「他の人とは絶対に被らない個性的な着物が着たい」

「周りよりワンランク上の着こなしがしたい」

そんな方にはぜひ、アンティークの振袖をおすすめします!

これまでお伝えしたとおり、アンティーク着物には現代着物とはまた違う特徴と魅力が詰まっています。赤やピンクなどの定番の色でも、差し色や柄が独特なものも多くあります。
また、緑、黄色、グレーなど珍しい色の着物もアンティーク着物であれば見つけることができるはずです。

アンティーク着物はそもそも数が少なく、ほとんどが一点物のため、人気のものから予約が埋まってしまいがちです。早めの予約がおすすめ!

購入を検討される方もいると思いますが、豪華な振袖はやはり高額になりがちです。成人式以降の着用機会は結婚式への参列等のフォーマルな場に限られるので、そのような予定が多くない場合、着物レンタルなら費用を抑えることができますよ。

 

●結婚式

今でも根強い人気の和婚。メインの衣装がウエディングドレスでも、お色直しでは着物を着たい!という方も多いのではないでしょうか。また、結婚式・披露宴に出席される方も、お着物だとよりお祝いムードが盛り上がります。

アンティークの婚姻衣装は生地そのものが上質なことはもちろん、織り・染め・刺繍など当時の職人の手によって丁寧に作られた豪華なものが多くあります。

*花嫁
婚礼衣装として着用されるのは白無垢、色打掛、引き振袖です。

特に白無垢は白一色だからこそ、織りや素材の上質さが際立ちます。
また、白と言っても純白、クリームがかった色、ほんのりとピンク色など…。
アンティーク着物だと織りや刺繍の柄のバリエーションも大変豊富です。

色打掛、引き振袖も、アンティーク着物であれば花嫁にふさわしい豪華さと格式を備えた一着がきっと見つかります。
古来より縁起が良い色とされてきたため、赤色の着物が選ばれることが多いですが、黒や金、青、紫、緑など、ご自身の好みや式場・会場の雰囲気によって選ぶことができます。
柄も鶴や亀などのおめでたい吉祥柄、季節の柄などがあります。

*出席者
出席者のお着物はご家族・友人など立場によって変わります。
既婚の親族は黒留袖、未婚の親族は色留袖や振袖になります。
ご友人の場合は既婚の方は訪問着、未婚の方も訪問着か振袖が一般的です。
着物の種類に迷ったら、お店の方に相談してみてくださいね。
伝統ある寺社仏閣や日本建築の式場などが会場の場合は、アンティーク着物がその雰囲気をさらに引き立ててくれることでしょう。

 

●街歩き

もっともカジュアルに着物レンタルを利用できるのが、観光地での街歩きや日常の食事・観劇などのシーンです。観光地では特に、京都・浅草・川越・鎌倉など、着物姿がマッチする古い街並みのエリアでの利用が人気です。

京都でははんなり落ち着いた色合いの着物、浅草では明るい色柄の着物でスイーツめぐりを楽しむ…など、場所や気分に合わせて、着物レンタルを活用できると観光や街歩きの楽しみがさらに広がりますね。

このようなエリアでは、着物レンタルショップも多く、着物姿で歩いている方々もたくさんいます。そのなかで、他の人と被らない着物が着たい!より素敵な着物姿で写真を撮りたい!という方には、ぜひアンティーク着物のご利用をおすすめします。

アンティーク着物は全く同じ柄の着物が複数あることは稀ですが、ご家族やお友達と柄や色の一部をリンクさせてコーディネートなどをすると楽しいですよ!

 

3.アンティーク着物レンタルの利用方法

では、実際にアンティーク着物をレンタルしたい!となったとき、どこでどのように利用できるのかをご紹介します。

主に実店舗かネットショップの2パターンがあります。

 

●実店舗

まずは、ご自宅もしくは利用場所の近くにお店がないか、Web検索やSNSで探してみましょう!周囲の人に利用経験者がいれば、紹介してもらうのも良いかもしれません。

多くの店舗ではWebサイト、SNSで取り扱っている着物をカタログとして掲載しているので、そのなかから気に入ったものがないか探してみましょう。

利用したいお店が決まったら、来店予約をします。

事前の試着・当日の利用どちらも基本的には電話やWebから予約が必要なことがほとんどです。
当日利用が可能であっても、予約することでスムーズに対応してもらえるので、なるべく予約することをおすすめします。

実店舗のメリットは、着物を実際に見て、試着して選ぶことができることです。

特にアンティーク着物は場合によって色褪せや多少のシミがあったり、サイズも様々なので色柄が気に入ってもご自分の体形に合わない…ということも。実物をチェックして、ご自身にぴったりの素敵なアンティーク着物を探してみてください!

また、実店舗ではスタッフに相談しながら、コーディネートをお願いすることもできます。同じ着物でも、小物との色合わせによって雰囲気が全く変わるので、自分の着たいイメージをぜひ伝えてみてくださいね。

当日の着付けやヘアメイク、写真撮影等まで依頼できるかは店舗によって異なります。
スタッフに確認し、ご自分の利用目的や予算に応じて、申し込みましょう。提携サービスを利用できることもあります。

 

●オンラインショップ

各地に着物レンタル店はあっても、必ずしもアンティーク着物を取り扱っているとは限りません。
残念ながら行ける範囲に実店舗がない…というときも、オンラインショップで気軽に借りることができますよ。

こちらも検索すると色々なショップが出てきますので、利用シーンや好みに合わせた着物を探してみてくださいね。

実店舗と異なるのは、事前の試着ができない、または事前試着サービスがあっても別料金になる場合があること(実店舗でも試着に別途料金が掛かることはあります)。
試着サービスを利用しない場合は、ご自身のサイズをしっかり測って、希望の着物の着用可能範囲内かを確かめましょう。
店舗でたくさんの着物を見ると目移りしてしまいますが、ネットであれば色柄で絞り込むこともできますし、自宅でゆっくり選べるのは大きなメリットですよね。オンラインショップは実店舗よりも品揃えが豊富なことも多いです。

利用の際は自宅もしくは利用場所(着付け場所など)に配送してもらい、利用後は同様に梱包して返送します。とても気軽に利用できるので、ぜひ試してみてくださいね!

 

4.アンティーク着物レンタルおすすめのショップ

*アンティークきものレンタル ゆめや
https://www.yumeyakimono.jp/

正絹のアンティークきもの500点を取り扱う品揃え豊富なショップです。

七五三、成人式、婚礼など様々なシーンで利用できる着物を幅広く取り揃えています。

実店舗が東京・山梨にあるほか、オンラインでも利用可能。

試着も実店舗だけでなく、自宅での事前試着サービスを行っています。

 

*着物レンタル円居
https://rental.madoi.co.jp/

東京・日本橋にあるショップで、一点物のアンティーク着物を多数、取り扱っています。

価格帯は高めですが、珍しい色柄も多く、上質な着物ばかり。

実店舗、オンラインショップどちらもありますが、試着は実店舗でのみ行えるようです

 

*アンティークこども着物レンタル結々
https://www.yuiyui-kimono.com/

七五三、卒業袴など、こどものアンティーク着物に特化したレンタルショップ。

実店舗はなく、オンラインのみですが、試着サービスもあります(別途料金)。

色とりどりの可愛いこどもの着物をたくさん扱っています。

 

5.まとめ

アンティーク着物のレンタルについて、一通りの情報をお伝えしました。
いかがだったでしょうか?

まとめると…

*アンティーク着物は現代着物とは異なる魅力がたくさん!
*子ども〜大人まで利用シーンは様々
*実店舗でもオンラインショップでも気軽にレンタル可能

少し敷居が高い着物、アンティークは特にそう感じるかもしれません。

着物レンタルなら、コーディネートやクリーニングなど、難しいところはお店にお任せできちゃいます!

ぜひ、着物レンタルで気軽にアンティーク着物を楽しんでみてください!

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